【やまとことば】大陸から文字がやってくる前からあったことばを総称して「やまとことば」という。大陸からもたらされた文字と意味が重なるものは「訓読み」としてそのことばをあてた。大陸の読みは「音読み」とし、ひとつの文字が文により複数の「読み」が使い分けられるようになった。すでにあることばを大陸のことばで上書きするのではなく、複数の文化が文字を共有するようになった。だからこそ文字を持たなかった時の文化も継ぐことができた。同じことは、住居から作物の栽培、工芸など文化のあらゆる場面で起きている。それもにほんらしさのひとつ。