日本アルプス上高地 温泉付近の絶景のイワナ釣り風姿

今も変わらぬ風景が上高地にはあります。

堂に入った後ろ姿は、只者ではないオーラを醸し出しています。肩から背中全体を尻の下まで覆うのは着皮といい、カモシカの毛皮でつくった物です。猟師の装備のひとつです。このまま雪の上で腰をおろして休む事が出来ます。左手にある竹で作った魚籠(びく)には、何匹のイワナが入っているのでしょう。イワナ釣りは、春から秋にかけてが対象となります。

思わず「嘉門次さん釣れますか」と声を掛けたくなります。イワナ釣りの名人だったウェストンの案内人、上条嘉門次かもしれません。大正末期から昭和の初めに発行された絵葉書です。嘉門次は大正6年に69歳で亡くなっているので無い話ではないと思います。

嘉門次は猟師の腕前はもちろんイワナ釣りでも、梓川をあちこち釣り歩いていた様でした。この絵葉書は梓川で、温泉付近とありますので河童橋の周辺だと思われます。

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