坊主の岩小屋に於けるミセス•ウェストンの記念撮影

大正期に撮影された物です

ウェストンが撮影した写真が基になっている絵葉書です。場所はタイトルの穂高岳石室ではなく、槍ヶ岳開祖・播隆上人がこもったという坊主の岩小屋です。

ミセス•ウェストンの真一文字に結んだ唇に意志の強さが出ています。外国人とは言えこの時代に今でも大変な槍ヶ岳に登るのですからたいしたものです。ただし強さだけではなく、日焼け止めの帽子のシェードが、女らしさも出ています。両方を兼ね備えた方だったのでしょう。英国生まれのミセス•ウェストン、安曇村生まれの嘉門次さん、妙義町生まれの清蔵さんが坊主の岩小屋の前で写っているこの絵葉書を改めて見ますと、何か不思議な感じがします。

今もこの岩小屋は殆ど変わらぬ姿でアルピニストを迎えてくれます。

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