高山名勝 西方より見た高山全景

ウェストンの記述の中には、高山の事がよく出てきます。「ただ風景が雄大であるばかりでなく、原始的な風習が保存されているのでも有名であり、ここの住民は、日本のどの地域の人々より西欧文明に影響されている事が少ないのである」一世紀前の世界がそのまま残っている場所であるとある。

明治35年位になりますと「日本はもはやロマンチックで美しい国と言うイメージが消えてしまい、物質本意の国になってしまった」と言った外国人達の意見も出てきます。それに対してウェストンは「旅行者が頻繁に行き交う街道からわずかに2、3時間もはずれれば、全く違う世界に入っていける。そこでは、古い秩序が変化も無く今なお保たれている」と述べています。

高山駅まで高山本線が開通したのは昭和9年で、中部地方としてはかなり遅い開業でした。街としての近代化は少し遅れましたが、そのことが今となっては古い街並が残りそれが観光資源となり、全国的に有名な観光地となっています。


高山市三町伝統的建造物群保存地区

近年、毎年この高山を訪れています。年々観光客が増加しているのはよく分かります。特にこの三町付近は、昼間は混み合うようになっています。混み合えばまたいろんな問題も出てきますが、少し通りを外れれば、まだまだ静かな街並みが楽しめます。歩いて散策するには本当にいい街です。

高山線開通以来の高山駅舎が最近立て直しになり、もっとよく見ておけばよかったと少し残念です。

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