銀嶺の乗鞍岳

昭和30年代発行

スキーとスキーテクニックの本格的な伝来は、明治44年(1911)、オーストリア陸軍のT•レルヒによってもたらされました。明治43年に日本の軍事事情視察を任務に来日、スキー専将校を指導しました。さらにスキーを軍隊内に留めず、冬期のスポーツや雪上の足とし民間にも広く普及させようとしました。

ウェストンはこの事は当然、情報として知っていて記述しています。また自分なりの考察も述べており「日本のスキーが、かのように急速に、やすやすと発達した理由のひとつは、たぶん、日本人が革靴を履かないので、足が束縛されずに弱くなったりしないため、普通の人でも足が非常に強く、形が自然のままであるせいだろう」とあります。決してレルヒの指導方法が優れていたとかの記述は有りません。案外負けず嫌いだった様ですね。

さてこの絵葉書ですが、時代はずっと新しくなって昭和30年代です。木のスキー板に木のストック、そしてキャンバス地のリュックを背負っています。この姿もなかなか時代を感じさせられます。


「中部山岳国立公園 乗鞍岳 コロナ観測所」 昭和30年代
タイトルとURLをコピーしました