日本アルプス 槍ヶ岳 殺生小屋

大正2年ウェストンはフランセス•エミリー夫人を伴って槍ヶ岳登頂時にこの小屋に寄っています。当時はぎゅうぎゅうに詰めれば5人は入る事が出来ると記述があります。ほんとに小さい小屋だった様です。その小屋を増改築し、大天井岳~槍ヶ岳間の山道を切り開いたのが、小林喜作です。この「喜作新道」により大幅に槍ヶ岳へのアプローチが短縮されました。

小林喜作は登山者の増加を見て一念発起して猟師から起業しました。山本茂実が書かれたドキュメンタリー書「喜作新道ーある北アルプスの哀史」は綿密な取材によって喜作の生涯の記録を浮き彫りにしていきます。喜作と関わりのあった人々の取材を通しての真実への追求、当時の北アルプスの登山事情が迫力と共に迫ってきます。

もし喜作新道や殺生小屋を訪れることがあるようでしたら、ぜひ読んで頂きたい本です。


現在の喜作新道
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